経営計画とは?持続化補助金申請における役割

持続化補助金では「経営計画」と「補助事業計画」の2つのパートを作成します。そのうちの前半にあたる経営計画は、自社の事業や環境を客観的に分析し、「今どこに課題があるか」「どこに向かおうとしているか」を言語化するパートです。

審査項目にも密接に関係するため、しっかりとした構成と論理性が必要です。





経営計画の構成は4パート

以下の4つの項目で構成されており、順番に書いていくと自然とストーリーが組み立てられるようになっています。

  1. 企業概要(沿革・売上状況・経営課題)
  2. 顧客ニーズと市場の動向
  3. 自社や提供サービスの強み
  4. 経営方針・目標と今後のプラン

① 企業概要:補助金を託すにふさわしい事業かを伝える

このパートでは、以下のような内容を押さえましょう:

  • 創業のきっかけや事業への想い
  • 経営者のスキルや実績・資格
  • 現在の売上や利益状況、顧客層
  • 経営課題の明示(例:平日日中の稼働が低い、女性客が少ない)

👉 審査員に「この事業は応援に値する」と思ってもらうため、信頼性と継続性をアピールすることが大切です。


② 顧客ニーズと市場の動向:伸びる市場であることの証明

このパートは2つに分かれます:

🔹 市場の動向

  • フィットネス業界のように「市場が拡大傾向」であること
  • 公的データ(経産省・厚労省・民間の市場調査)を活用して客観性を持たせる

🔹 顧客ニーズ

  • 自社周辺の地域特性(例:主婦層が多いエリア)
  • 既存顧客からの声や、競合分析による差別化の説明

👉 市場の将来性 × 地域ニーズの存在を両方示すことで「補助金を活かす意義」が伝わります。


③ 自社や商品サービスの強み:選ばれる理由を明確に

「自分の会社にしかできない価値は何か?」を伝えるパートです。

  • ハード面の強み(立地、設備、レイアウトなど)
  • ソフト面の強み(現役選手による指導、初心者にも寄り添うサービスなど)
  • 実績・口コミ・競合との差別化などの証拠も添えると効果的

👉 強みと経営課題をリンクさせ、補助金でどう活かすのかを後のパートでつなげると説得力が増します。


④ 経営方針・目標と今後のプラン:補助事業に向けたゴール設定

  • 経営の中長期的な目標(例:女性顧客20名の獲得、損益分岐点25名クリアなど)
  • 目標達成のための手段(広報強化、新メニュー開発、施設設備の導入)
  • 課題解決と補助事業がストーリーとしてつながる内容にする

👉 「こういう課題があって、だから補助金でこう改善する」という一貫性が重要です。


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まとめ:採択される経営計画には“整ったストーリー”がある

経営計画は、補助金の審査で最も重要視されるパートの一つです。過剰なアピールよりも、冷静な現状把握と、現実的かつ前向きな展望が評価されます。

「課題が明確」→「課題をどう解決するか」→「だから補助金を活用する」という流れを意識して書くことが、採択への第一歩です。


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