近年、「シニア起業」「定年後起業」といった言葉を、テレビやネットで目にする機会が増えました。
実際、今はちょっとした起業ブームとも言える状況です。
2024年に全国で新設された法人数は15万社を超え、これは2000年以降で最多となっています。
この数字はあくまで「法人」だけの話であり、個人事業主まで含めると、実際に起業に踏み出している人はさらに多いと考えられます。
なぜ「シニア起業」が注目されているのか
起業者の年齢構成を見ると、50歳以上の割合は18.6%と過去最多になっています。
いわゆる「シニア起業」が増えている背景には、いくつかの理由があります。
・定年後も働くことが当たり前になってきた
・60代でも体力・気力ともに充実している人が多い
・会社員としての将来が見え始める時期である
ただ、個人的には「シニア起業」という言葉には少し違和感があります。
今の50代・60代を「シニア」と一括りにするのは、実態と合っていないと感じるからです。
50代以降は「起業を考えやすい」人生の節目
50代以降は、人生の中でも非常に特徴的な時期です。
・子どもの教育費の目処が立ち始める
・住宅ローンの終わりが見えてくる
・生活費や資産の見通しが立ちやすくなる
一方で、会社では昇進や役割の変化が落ち着き、
「この先も今の会社で働き続けるイメージが持てない」
「定年後、何をするかが不安」
と感じる方も少なくありません。
商工会議所などで創業相談を受けていても、
50代以上の方からの相談は非常に多くなっています。
「シニア起業」ではなく「セカンドキャリア起業」
こうした背景から、当事務所では
「シニア起業」ではなく「セカンドキャリア起業」
という言い方をしています。
50歳前後という年齢は、
20代の就職・起業から約30年が経過し、
「これまでの人生」と「これからの人生」を見直すタイミングでもあります。
人生100年時代と言われる今、
50歳は決して終わりではなく、
もう一度、人生を選び直すスタート地点とも言えます。
若い頃の起業と、50代以降の起業の違い
20代・30代の起業は、
・一発当てたい
・大きく稼ぎたい
・急成長を目指したい
といった「拡大志向」のチャレンジになりやすい傾向があります。
一方で、50代以降の起業は少し意味合いが変わります。
・成功よりも「納得」を重視する
・無理な拡大を目指さない
・失敗しないことを最優先に考える
同じ「起業」でも、考え方や設計はまったく別物です。
セカンドキャリア起業は「再挑戦」ではない
セカンドキャリア起業は、
「若い頃の失敗を取り返すための再挑戦」
である必要はありません。
むしろ、
・これまでの経験を活かす
・社会との新しい関わりを持つ
・悔いのない人生を送るための手段
として捉える方が、無理のない形になりやすいと感じています。
中小企業診断士としてお伝えしたいこと
当事務所では、中小企業診断士として、
・50代以降の起業で失敗しやすいパターン
・やってはいけない初期投資
・事業を長く続けるための考え方
といった点を重視して、起業支援を行っています。
20代であれば失敗から立て直す時間も体力もありますが、
50代・60代では「取り返しが難しい失敗」も現実的に起こり得ます。
だからこそ、
勢いではなく、設計から考える起業が重要になります。
起業を検討されている方へ
もし、
・50歳以降で起業を考えている
・定年後の働き方に不安がある
・自分に合った起業の形を整理したい
と感じておられる場合は、
一度専門家に相談することで、考えが整理できるケースも多くあります。
当事務所では、
セカンドキャリア起業に関するご相談も承っています。
無理に起業を勧めることはありません。
「起業が本当に合っているのか」
という段階からのご相談も可能です。
ご興味のある方は、
お気軽にお問い合わせください。
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HATA行政書士・中小企業診断士事務所
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