ネット販売、転売で一攫千金な時代もあったが、今は難しい理由

ネットショップと一口に言ってもその形態はさまざまです。広くネットでモノを売ると捉えた場合には、ネット販売やネット転売で簡単に儲けることのできる時代もありました。ですが、今は難しいのが実情です。その理由はいくつかあります。

ネット販売、転売で簡単に儲けることができなくなった理由

私は最初からネットショップを運営していたわけではありません。最初はヤフオクで自宅にある不用品の販売やAmazonマーケットプレイスで不要な本を販売するといったことからスタートしました。

その後、自宅に売るものが無くなってから仕入れ販売をするようになり、ヤフオクやAmazonマーケットプレイスからネットショップへと移行するようになりました。

でも、もし、今からスタートするとしたら同じような形で始めるのは難しいかもしれません。

その理由とは・・・

20年前には、一部の人だけが取り組んでいたネット販売、転売情報が多く広まるようになった

ネット販売で一時期テレビなどにも取り上げられていたのが、ブックオフで古本を仕入れてAmazonマーケットプレイスで販売するという手法「せどり」です。

これは、ブックオフが本の発行時期と定価から機械的に買い取り価格を設定し、最初は、定価の半額で販売し、売れなければ値段を下げていくというシステムだったことに目をつけた商売でした。ブックオフはこのシステムによってこれまで書店のオーナーの目利きが必要だった古書販売をアルバイトでもできるようにすることで大きくなりました。

地域では売れない本でもネットで売れば全国の人を相手に商売ができるので高く売れるという仕組みです。ブックオフの拡大と古本を売るのに最適なAmazonマーケットプレイスの登場によって儲かることができました。

ちなみに「せどり」とは江戸時代からある手法で、簡単に言うとあるとこでは安く売られているけども別の場所に行けば高く売れる宝を見つけて別の店に販売するという手法です。

最初は相当に儲かることもできましたが、テレビなどでも紹介され、ブックオフからお宝本が減り、Amazonマーケットプレイスでは価格競争が始まり、今では儲かることが難しくなっています。

他のジャンル、販売方法でも同様で情報浸透のスピードが早く多くの人が手軽に取り組めることから長期間に渡って同じ方法で儲けることが難しくなりました。

お店のネットショップ進出が簡単になり、競合店が増えた

先ほどあげた事例は個人販売の例ですが、お店などのネット販売でも同様です。

かつてネットショップを作るとなるとそれなりにハードルがありました。そもそもパソコン自体扱える人が少なかった時代です。そういった時代には、ネットショップを作ることができれば、競合店も少なくネット上では独占ということもありました。

今では、パソコンを使うことは当たり前になり、少し勉強すればネットショップを作ることは簡単になりました。

そうなると単純にネットショップを持っているだけでは儲からない状況となってきました。

競合店が増えるということによって、販売価格の価格競争が始まり、ネット広告の出稿費も高くなり、利益率が下がりました。また、ネットショップの見た目やサービスにも力を入れないといけなくなりました。

今からネット販売、ネットショップを始めるのが遅いのかというとそうではない

簡単に言うと、ネット販売というブルーオーシャンがレッドオーシャンになってしまったと言えます。

それでは、今からネット販売、ネットショップを始めるのが遅いのかというとそうではありません。

まだまだチャンスは残っています。また、お店によっては、ネット進出しなければ、生き残ることができない業界もあります。

では、どうすればよいのかというは次の記事以降に書いていきます。

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