これから独立・開業を考えている方、あるいは既に開業したけれど「どうやって認知度を高めればよいか」と悩んでいる方へ。
今回は、『お金も人脈もなくてもできる最強のブランディング戦略』についてお伝えします。
そのキーワードは、「〇〇一(いち)」を目指すことです。
地域一番、日本一、あるいは業界唯一。
実は、これを意識するだけで事業の立ち上がりがまったく変わってきます。
「地域で一番」になるだけで認知度が変わる
私が最初に立ち上げた事業は、コワーキングスペースの運営でした。
2015年当時、日本にはまだ200件ほどしかなく、特に私が開業した大阪・豊中市にはコワーキングスペースが一つもありませんでした。
つまり、「豊中市で最初のコワーキングスペース」というポジションが自然と手に入りました。
これは後々まで影響を与えていて、「豊中のスペースといえばあそこ」と今でも名前を挙げていただけることが多いです。
「市内一番」が難しくても、『町内や駅前で一番、あるいは“〇〇対応可能なのはうちだけ』という切り口でも十分に“唯一”のポジションを取れます。
「日本一」はセグメントすれば狙える
次に私が取り組んだのが、コワーキングスペース紹介サイト「コワーキングジャパン」の運営です。
当時は、全国のスペースを横断的に紹介するようなサイトはほとんどありませんでした。
そこで、全国のスペースに一つひとつ連絡を取り、無料掲載をお願いしながら情報を蓄積していきました。
結果的に、「日本一掲載数の多い紹介サイト」としてブランディングすることができ、日経新聞や産経新聞、ビジネス雑誌などから取材依頼をいただくようになりました。
この経験から学んだのは、**“セグメントすれば日本一はつくれる”**ということです。
たとえば、
- 「女性専用」×「夜間営業」
- 「地方都市限定」×「ワーケーション特化」
など、切り口を掛け合わせれば、オンリーワンかつナンバーワンが見つかる可能性が高くなります。
なぜ「〇〇一」がブランディングに効くのか
「一番」や「唯一」というのは、お客様の記憶に残りやすく、メディアにも取り上げられやすい特徴があります。
特に創業初期は、広告費をかけて勝負するのが難しい方が多いと思います。
そんなときこそ、ポジショニングで勝負する。
資金力ではなく工夫と情報発信で差別化することが可能です。
開業前に考えておきたい“〇〇一戦略”
当事務所では、これから開業される方向けに「ブランディング戦略の相談」も行っています。
とくに立地や事業の切り口に関しては、開業前にこそ考えておきたい重要なポイントです。
例えば、
- 地域内でのポジション
- サービス内容の掛け合わせ
- セグメントされた業界内での“唯一性”の設計
こういった視点を早期に取り入れることで、スタートダッシュに成功した事例が多くあります。
おわりに
「唯一の存在になる」「一番を取る」と聞くとハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、『やり方次第では誰でも実現できる最強のブランディング戦略』です。
開業準備中の方も、すでに開業された方も、ぜひ一度「自分の事業で何が一番になれるか?」を考えてみてください。
そこから事業の流れが変わることも、きっとあるはずです。
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HATA行政書士・中小企業診断士事務所
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当事務所は、安楽寺内にあります。代表が運営しているコワーキングスペースが隣接しています。