会社員時代、アルバイト時代には職場に行くの使う交通費が支給されることは当たり前に感じていましたが、経営者となるとこの交通費の負担は非常に大きいものだと実感するようになりました。交通費の削減を考えるならテレワークでコワーキングスペースを利用させるというのは一つの方向性だなと感じます。
交通費は利益を生まず、従業員の能力と関係なく発生する大きな経費
従業員に支払う交通費というのは利益を生むための経費ではなく、また従業員の能力と関係なく発生する経費です。
少し脱線しますが、雇用される側の人は勘違いしている場合もありますが、経費というのは天から降って来たり、国が支払ってくれたりするお金ではなく会社が支払うものです。当然のことながら経費が少なければ、それだけ利益が増えるので従業員に対してもお金という形で還元できる可能性があります。
住所が遠方で交通費が高いと採用されにくいことに不満を言われる方がおられますが、これも当然のことでまったく同じ能力の人が2人いてどちらかを採用という場合に、交通費が安い人を選択するというのは合理的です。交通費が5,000円違えば利益は年間で6万円の違いになります。従業員が100人いる会社であれば、掛け算で経費が増えますので、大きな金額となります。
別の角度から見れば、多くの会社において給料の金額というのはきちんと定められており、5,000円昇給する(同僚、同期と差がつく)ためには大変な努力が必要なケースも少なくありません。一方で交通費は家が遠いというだけの理由で5,000円くらいはあっという間に差がつきます。
また、会社から自宅が近い方が良いか、遠い方が良いかという点についても会社、従業員双方から見て遠いことによるメリットというのはほとんどありません。会社に取って、給料という形であっても、交通費という形でもお金が出ていくのには変わりがありませんので、最近では「近いところに住んでいる手当て」的なものを支給している会社もあります。(会社に近いということは都心の家賃が高い地域という可能性も高いので家賃補助的な意味合いもあるようです。)
交通費を削減するためには、テレワークを推進してコワーキングスペースの料金を負担してあげるというのは一つの方法
かなり脱線しましたが、なぜ、この記事を書こうと思ったかというと、運営しているコワーキングスペースUmidassでテレワークの会社員が増えてきたからです。
ちなみにUmidassのある大阪モノレール「柴原駅」から阪急「梅田駅」までの交通費というと、1か月の定期代が、モノレールが7,680円、阪急が8,620円の合計16,300円かかります。逆にUmidassの利用料は、フリープランでも月額9,800円です。
従業員の近くのコワーキングスペースをオフィス利用させることの会社・従業員のメリット・デメリット
交通費とコワーキングスペースの利用料の差額だけでも金銭的にメリットがありますが、他にも自宅のコワーキングスペースをオフィス利用させることのメリットは会社、従業員双方にあります。ざっと考えただけでも
- 会社・従業員双方のメリット
- 災害時の帰宅の公共交通を気にしなくて良い(災害時のリスク分散になる)/公共交通の遅れなどの影響を受けにくい
- 通勤時間が短くなるので、従業員は時間を有効に活用できる(実質の拘束時間が短くなる)/従業員の疲れが軽減されるので会社としてもパフォーマンスが上がる可能性がある
- 会社のメリット
- 総額の金額負担が安くなる
- 会社のオフィスのデスクが不要となるのでオフィス賃料等が不要になる
- 従業員のメリット
- 従業員は交通費として会社から支給されない駅の駐輪場などの費用がいらなくなる
- ランチを自宅で済ますことができたり、子供送り迎えの時間に余裕が持てる
と多々あります。では、デメリットはないのかというと、もちろんあります。例えば下記のようなものがあげられます。
- 会社側のデメリット
- 従業員の時間管理がしづらくなる
- 情報セキュリティなどの問題がある
- 従業員側のデメリット
- 仕事の成果をシビアに求められる可能性がある
ちなみに、「情報の共有に問題がでそう」「従業員間の関係が薄くなる」「会議・打合せがしにくい」というような問題がありそうに感じますが、個人的にはそんなことはなく、逆に不要な打ち合わせが減ったり、近くに居たから話を知っているだろうという前提での情報共有漏れなどが発生しにくくなり、却ってスムーズに行くように思います。
もちろん、業務内容の特性上、どうしてもオフィスでないとできない仕事もあるでしょうが、可能性の模索をしてみると意外とテレワークが実現できる可能性はあると思います。
かつてコワーキングスペースは都心部にしか存在しませんでしたが、最近では郊外型のコワーキングスペースも増えています。特に東京・大阪では郊外型の増加ペースがあがっていますので、自宅近くのコワーキングスペースでテレワーク実現の可能性は広がっていると思います。
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