昨日の投稿では、政府は副業容認の流れだが、企業側は多くの企業が容認していないとう状況だということ、それは本業にマイナスが出てしまうからというような内容を書きました。副業と一括り書きましたが、副業にもさまざまなタイプがあります。副業は本業にプラスになるケースがあるという風潮もありますが、それぞれのタイプによってプラスの内容も違ってきます。

副業をするなら本業に支障を出さない覚悟が必要-副業、4分の3が認めず=企業、過重労働を懸念

政府は、副業容認に向かう方向に舵を切りたいと思っていますが、企業側の調査結果として「副業、4分の3が認めず=企業、過重労働を懸念」との報道がありました。確かに企…

本業以外で収入が発生する副業の5つのタイプ

副業の仕事の成り立ち、収入の発生の仕方で5つに分けてみました。




他の事業者に雇用されるアルバイト

副業と言われて、もっともイメージしやすいのがアルバイトでしょう。他の事業者に雇用される形ですので、「副業をするなら本業に支障を出さない覚悟が必要-副業、4分の3が認めず=企業、過重労働を懸念」で書いた本業にマイナスを与えるケースに当てはまりやすい副業です。

まず、アルバイトというのは基本的に時間を切り売りするような労働形態になります。ですので、会社から見た場合には休養時間が減ることになりますので、もっとも許容しにく形です。一方で、副業をする側から見ると確実にお金を得ることができる方法ですので、お金が目的で副業をする場合にはもっとも選択しやすい形です。

副業が個人の知識や経験を増やしてプラスになる側面があると言われていますが、本業側にばれるまずい競合でのアルバイトなどは別として、アルバイトという形では本業にプラスに働かすというのはなかなか難しいと思います。可能性としては、本業に関連するジャンルの別事業という形でしょうか。例えば、メーカーで働いている人が販売店でアルバイトをして現場の声や実際のお客さんの声を聞くという形などかなと思います。

個人的な体験としては、スポーツジム代わりに肉体労働をしたことがあります。お金を強く目的に持たなければ本業に疲れが残るほど無理もしませんので、良いのかなと思ったりはします。

事業を自分自身で運営する

次にあげる副業のタイプとしては、誰かに雇用されるのではなく自分自身で事業を運営していくという形です。雇用ではないので、「副業をするなら本業に支障を出さない覚悟が必要-副業、4分の3が認めず=企業、過重労働を懸念」であげた雇用管理の問題などは起きにくいです。一方で、事業内容が本業と競業したり、利益相反したりしないかは注意です。

自分自身でお金を稼ぐということですので、働いた分がお金になるかどうかはわかりません。また、事業者ですので責任も発生します。一方で、事業を運営するというのは会社員とは別の視点を持つことになりますので、内容が本業とかけ離れていても、本業側の成果にプラスに働く可能性が高いと感じます。

また、起業を考えている人が会社を退職してチャレンジするのではなく、会社に在籍しながらスモールにビジネスを作っていくというのもこの形だと思います。

事業を作るというとハードルが高く感じますが、クラウドワークスなどで個人事業として仕事を請けるのはお金の計算もでき、空き時間を活用できるという意味では良い方法かもしれません。



趣味が高じてで報酬が発生するようになった

3つ目のパターンとしては、副業をするつもりはなかったが、趣味などの延長戦で報酬が発生するようになるケースもあります。例えば、趣味のスポーツでコーチをお願いされたとか、趣味で作っていたホームページに広告掲載を依頼されたなどです。

この場合には、そもそも本業に支障を出すような形ではないので雇用側にもきちんと報告すれば認められそうな気がします。

家業の手伝い

家業の手伝いというのがあります。私は実家がお寺ですので、お盆など繁忙期はアルバイト的に仕事をしてきました。

家業の手伝いというのは公務員でも認められている副業の一つです。「公務員としての業務に支障の無い範囲内での農業、著述業、僧侶、神職等は兼業禁止の例外」とされています。

株式や不動産投資

株式や不動産への投資も副業の一つです。こちらも公務員でも一定の範囲内であれば認められている副業だったはずです。

副業解禁、禁止というが副業の内容によって状況は異なるし、いろいろな方法があるので企業は黙ってされるよりは届け出制とかにしたほうがいいんじゃない?

副業解禁、禁止というのもどういう副業をイメージして規定していくのかによって考え方は変わってくると思います。一括りで語るのはややこしいなと感じます。

上記の副業5パターンは企業側(雇用者)から許可されやすいだろう順番に並べてます。(2つ目と3つ目に大きな壁がありますが。。)私自身はサラリーマン時代にずっと副業をしていました。肉体的な疲れという意味では、趣味で週末に全力でスノボなどに行くよりよっぽどマシだと思ってたりしたのですが、それでも本業に支障がでないように(ばれないように)してきました。




個人的には本業に支障がなければ、問題ないのではないかと思ったりします。私が雇用している人たちについても全然OKと思っています。いろんな副業が昔に比べてやりやすくなっていると思います。株式投資にしても昔は証券会社に電話しないといけないのでサラリーマンがするのはハードルがあったと思いますが、今はスマホでポチポチするだけでできたり、前述したクラウドソーシングがあったりといろいろな方法があるので、そういう意味では企業も禁止して黙って副業をされて目に見えないリスクを抱えるよりは何をしているかは届けないといけないという形にして透明化する方がいいのではないかと思ったりします。