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さまざまな会社と話をしているとホームページ制作に掛かった費用に驚くことが少なくありません。高いという印象のケースがほとんどですが、稀に安いなと思うケースもありますが。。。
コロナ禍でインターネット活用が必要となっている中で、適正な価格でホームページやネットショップを制作してもらい、投下した費用をきちんと利益で回収できるようになっていただきたいと思っています。
まず、その最初のステップとして、ホームページやネットショップの適正な予算についていくつか投稿していきたいと思います。
ホームページの価格差はどういうことか?高ければ良いホームページなのか?
ホームページの価格には標準費用というものがありません。また、制作側も個人のフリーランスから大きな制作会社や広告会社まであり、価格設定についての考え方もさまざまです。価格差が生まれる要因などについて説明をしていきます。
よくある問題は目的と目的に掛かる予算をきちんと認識できていないということ
例えば、車を購入する場合のことを考えてみます。車を購入すると一口に言っても購入する車はさまざまです。車を購入する際には、多くの人が目的や予算を把握しています。
荷物を運びたいのであれば、その荷物の大きさにあわせたトラックやバンを購入しますし、人を乗せたいのであれば、大人数ならバスを購入しますし、来客用なら高級セダンを購入するというように考えます。また、それぞれの車には価格帯があり、予算に合わせて新車か中古車かを決めたり、グレードを決めます。
これは、車というのが既製品であり、市場もしっかりしているから成立します。
一方で、ホームページのようにオーダーメイド品は価格帯というのがよくわかりません。このよくわからないという時点で価格には幅が出てしまいます。
さらに加えてホームページを作る目的というのがしっかりしていないケースが多々あります。名刺代わり程度のレベルでよいのか、ホームページでの集客が重要なのかによって作るものが変わってきます。当たり前のように思えて、この点があいまいなケースも多々あります。
予算感がなく、目的もあいまいな状態であれば、ホームページ制作会社の見積もりはどうしても高くなってしまいます。これは制作会社が悪い面もあれば、そういうことでもなく、依頼側が何となくホームページは必要だからという曖昧な状態であるということが要因になっているケースもあります。
そもそもホームページの費用とはどうやって算出されるのか
私は、数万円~数億円規模のホームページまで制作経験がありますが、基本的には費用の算定方法は共通です。それは、人件費ということです。ホームページ制作にはさまざまな職種の人が関係しています。
- ディレクター
- デザイナー
- コピーライター
- カメラマン
- エンジニア
数万円~数十万円の小規模なホームページ場合には、これらをひっくるめて制作する制作者になり、逆に大規模だとマーケティング、プロモーション(広告)、SEO、品質管理なんかも増えてきます。
基本的に人月単価で計算されます。それぞれの人に月ごとの単価が決まっていて、稼働日数等で割り戻す形です。単価は会社によってまちまちですが、私のイメージでは、
- 新卒で年収300~400万だとして、60~80万円/月くらい。
- 中堅社員となってくると、100~120万円/月
- ベテランになると、120万~300万/月円以上
という会社が多く、小さい会社なら一回り安く、大きな会社だと高いというイメージです。よく言われるように正社員の場合、給料の3倍は稼がないといけないと言われますので、上記は妥当な価格帯かなと思います。フリーランスの個人とかに依頼すると少し金額は安くなると思いますが、それは会社組織に頼むか個人に頼むかの信用度の差なども反映されていると言えます。逆にもっと高いフリーランスの方もたくさんおられます。
ホームページの価格の変動要因
簡単に言うと、単価×かかった時間に比例していきます。
単価が高いということは、基本的にホームページの成果を出す能力が高いということです。かかる時間は、ホームページ全体のデザイン、構成の検討ボリュームや各コンテンツの検討、作成ボリュームによってきます。
名刺代わりのホームページで良いということで、既存のテンプレートを使ったデザインで業界一般的な内容のコンテンツであれば安くつきますし、オリジナルデザインでコンテンツもすべて取材をして構成を考えてということになれば高くなります。
ホームページの価格は事業規模と目的でおおよその価格帯は決まってきます。
ここまでは、本題に入る前の予備知識としての説明でした。ここから本題です。ホームページの価格は事業規模と目的でおおよそ決まってきます。
事業規模(会社規模)による価格帯
まず、事業規模(会社規模)による価格帯があります。事業規模によって、ホームページで伝える要素のボリュームと求められるクオリティが変わってくるからです。
具体的には、
- 小規模事業主:10~30万円
- 中小企業:50~300万円
- 大企業:500万円超
かなり乱暴な分け方でありますが、大枠のイメージです。これをベースとして次に伝える目的との掛け合わせで価格を決めていくべきです。
目的による価格帯
小規模事業主や中小企業がとにかくホームページが必要ということで作るケース
取引上の信用性などが発端で作るケースです。要望的には、
- 名刺代わり
- 検索をされたときに存在が確認できる
- 事業内容がわかる
- 住所や連絡先がわかる
こういったケースでは、制作者のみで対応可能ですので、1~5Pで10~30万円(数日~1週間)
会社やサービス、商品を詳しく知ってもらいたい
名刺以上のレベルを求めるケースです。会社やサービス、商品を詳しく知ってもらいという場合です。このレベルだと知らない人(未知の顧客)を集客できるかはジャンルによります。検索などで自社が表示されるかは取り扱いジャンルや競合の状況によるからです。特長的なサービスである場合や地域の人が見つけれるということであれば、この価格帯で可能な場合も多いです。
- 詳しくサービスを知ってもらいたい
- 商品やサービスの紹介
- 魅力的に伝える会社紹介、商品紹介
ページ数によりますが、5~10Pで20~50万円(1週間~1か月)
きちんと売上を上げたい、商品を詳しく説明したい
上記以上となると価格はカスタマイズ、オーダーメイド具合によって変わってきます。これもどこまでの作業ボリュームが必要かというのは、2つ目と同じく取り扱いジャンルや競合の状況によって変わってきますので、一概には言えないのですが、たくさんの競合の中から自社を選んでもらいたいということになれば、それなりの工夫が求められてきます。
- 商品の写真や説明をわかりやすくする
- 魅力的な自社のイメージにあったデザインにする
- 魅力的なコピーライティングが必要
- 商品の検索機能をつけたい
などなどです。場合によっては単価の高いエンジニアやデザイナーが必要となってきます。例えば、30P規模でで100~300万円、50P超で500万円以上が目安(数カ月~1年以上)です。
事業規模、目的とあっていないホームページの制作費になっているケースが多い
上記はあくまで価格帯ですので、上下幅はあります。そのうえで、事業規模や目的とあっていないホームページになっているケースは多いと感じます。
- 小規模事業者であるのに50万円以上
- ホームページがあれば良いというシチュエーションなのに50万円以上
- 逆にホームページを軸として展開していくつもりなのに100万円以下
これは、誰が悪いというわけではなく、意思疎通の問題が大きく、また、10万、20万では制作会社は請け負えないという事情もあります。
ちなみに予算が大きくなりがちなケースとしては。
それでも予算が外れるケースがあります。
- 美容や結婚などイメージを重視する場合に、カメラマンや画像加工でコストがかかってしまう
- 事業規模に対して商品点数が多い
- 商品の説明に多くの画像や説明がどうしても必要
というような形です。
予算を安くするには?
予算を抑えるにはどうしたら良いかというと、製作者の作業量を減らすことです。私が運営している株式会社エッグレイでもホームページ制作をするケースがありますが、基本的には予算を抑える形を提案します。
どういうことかというと、たくさんのことを制作会社に依頼すればするほど費用は高くなります。今まで一番安くホームページを制作したケースとしては、Wordですべてをまとめて来られて、ホームページという形にリライトするというケースがあります。もちろんホームページ特有のアドバイスや校正はしますが、この場合だと非常に安くすることができます。また、商品紹介などはテンプレートだけを用意して、残りの商品はお客さんが入力されるというケースも多いです。
ホームページで集客をしたい、売り上げを上げたいというのであれば、経営者・運営者の携わる範囲を増やしいくべきです。
制作会社頼みで集客の成功、売上向上を目指すのであれば、どんなに少なくても100万円は必要です。それは、その会社の事業内容、強みなどを理解するだけで多くの時間が必要となるからです。
経営者や運営者自身が携わったり、更新をすることで解決することも非常に多いです。HATA中小企業診断士事務所ではネット集客全般の相談にも乗っていますのでお気軽に相談ください。
当事務所代表経営の株式会社エッグレイでは、予算を抑えてホームページを作成したいという方に向けたプランを用意していますので、お気軽に相談ください。