「独立して自分のビジネスを持ちたい!」
これは多くの人が夢見ることですが、準備を間違えると失敗のリスクが覚悟します。

実際に中小企業診断士・行政書士として多くの開業相談を受けてきた中で、これは危ない…!と感じたケースもありました。
今回は、
「このままだと厳しいかも…?」という開業パターンを5つ紹介します。


1. 何も調べずに相談に来る

「起業したいけど、何をしたらいいですか?」
「開業するにはどんな手続きが必要ですか?」

質問されることは多いですが、まずは自分でしっかりと調べることが重要です。

上記の質問が必ず悪いというわけではないです。技術職の人が技術は磨いたけど、開業や経営についてわからないというのは理解できます。例えば、美容師や理容師の方が、技術や接客などは問題ないけど、それ以外がわからないというのは問題ないです。

とにかく何かビジネスをやりたいけど、何から始めればいいのかわからない」という人は要注意です。 起業後は、小さなことでも「自分で決めていく」必要があります。 対応スピードが求められることも多いので、調べるクセがないと、経営のあらゆる場面で壁にぶつかります。

とりあえず、スマホで検索して基本的な知識を得てから相談に来るだけでも、相談時間を有意義に使えます。最終的に開業の成功の確率は大きく変わります。


2. 初期投資や固定費が大きすぎる

起業において、一番のリスクはお金の管理ミスです。
特に、以下のような状況は危険信号です。

🔴 「理想のお店を作りたい!」過剰な店舗改装や高額な設備投資
🔴 「オフィスは駅前の一等地がいい!」家賃が高すぎる
🔴 「開業資金をローンで調達!」借入額が大きすぎて毎月の支払い負担が重い

💡なぜ固定費を重視するのか? →開業後すぐに売上が安定するとは限りません。固定費は売上と関係なく発生します。売上に連動して増える変動費は足かせになりにくいですが、固定費は足かせになることが多いです。

事務所はレンタルオフィスや自宅でスタートする
内装や設備投資は「居抜き等」で始める
固定費を抑えて、利益が出る構造を作る

このように、まずはミニマムスタートを意識し、道に乗って徐々に拡大するのが失敗しない選択だと思います。





3. 事業の経験ゼロなのに「オーナー経営」をしようとする

よくある失敗例として、「自分は現場に出ず、従業員に任せるだけの経営をしようとする」ケースがあります。

例…
「飲食店をやりたいけど、自分は料理できないからシェフを使う」
「経験はないけど、店長に回してもらう」

このパターンの危険性
従業員がやめたら経営が死に苦しい
現場のことがわからないので、適切な判断ができない
経営者としての存在意義が薄れる

さて、すべての経営者が現場に立つ必要はありませんが、従業員と言っても他人です。最初は、万が一の場合には、できる限り経営者がカバーできるビジネスをする方がリスクは小さいです。


4. ビジネスモデルが甘すぎる

「カフェ開いて、お客さんがゆっくりくつろげる空間を作りたい!」
こんな夢を語る人は多いですが、ビジネスとして成立しないケースがほとんどです。

例…
「子連れのママが安心して過ごすカフェ」
「趣味の仲間が集まるカフェ」
「やがて好きなことをやのためのカフェ」

ビジネスとして考えると回転率が悪く、売上が上がりにくいです。

売上を高める仕組みを作る(サブスク・会員制など)
テイクアウトやEC販売など、複数の収益源を確保する
家賃をかけずに運営する工夫をする(シェアスペース・開業自宅など)

「やりたいこと」だけではなく、ビジネスとして成り立つか?をしっかり考えましょう。


5. 「友達・知人が協力してくれる」前提で起業する

これ、めちゃくちゃ危険です!
起業相談を受けていると、以下のようなケースが非常に多いです。

🚨 「共同経営をしたが、意見が合わずに喧嘩別れした」
🚨 「知人が仕事を回してくれると言ってくれていたのに、実際には発注がなかった」
🚨 「工事を手伝ってもらったけど品質がイマイチだった」


まとめ:起業するなら、リスクを減らして長く続ける!

事前にしっかりと!
初期投資や固定費は肝心!
経験がない業界は慎重に!
ビジネスモデルをしっかり考える!
友達・知人頼りの起業は危険!

この5つのポイントを意識するだけで、起業の成功確率はグッと上がります。
ぜひ、起業前に一度じっくりと計画を見直してください。

動画ではコメント投稿もできます。質問があれば、コメント欄に投稿いただければ、今後の動画で反映させていただきますので、よろしくお願いします。

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