コロナ禍で補助金を活用されている方も多いと思いますが、令和5年以降の補助金の方向性について公表されました。

今の補助金は、令和5年が最後の年になるかも

補助金の方向性は、経済産業省が8月31日に公表した「令和5年度経済産業政策の重点、概算要求・税制改正要望について」を見ることである程度予測することができます。その中でも、「令和5年度 中小企業・小規模事業者関係の概算要求等のポイント」に記載されています。

大きな方向性としては、以下のとおりです。

  • 令和5年も引き続き「事業再構築補助金」「持続化補助金」「ものづくり補助金」「IT導入補助金」はありそう。
  • 但し、新たな予算を計画していないため、既存の予算のみ。つまり、全体の交付額は減少する。
  • 令和5年度の予算を計画していないため、令和6年には無くなる可能性がある
  • 事業承継関連は強化されているため、「事業承継・引継ぎ補助金」は予算が増えている

といった形になります。

「持続化補助金」「ものづくり補助金」「IT導入補助金」

「持続化補助金」「ものづくり補助金」「IT導入補助金」は、中小企業生産性革命推進事業です。下記のように記載されています。予算額は、令和3年度補正のままになっており、昨年に公表された資料と金額も変わっていないため、残っている予算分だけということです。

事業再構築補助金

事業再構築補助金は、令和3年度補正に加え令和4年度予備費が計上されています。こちらも令和5年度の予算はないため、残っている予算分だけです。

事業承継・引継ぎ補助金

こちらは強化されていきそうです。事業承継は国の抱える大きな課題ですので、今後も強化されていく可能性があります。

こちらについては事業スキームも公表されていました。

現在、予定されている補助金

●持続化補助金の予定は以下のとおり。

●ものづくり補助金

公式サイトのスケジュールでは、8月18日締切分まで掲載だが、第12次募集10月24日締切が開始され、公募要領の中では、第13次締め切りまではあることが記載されている。

●事業再構築補助金

現在、第7回の申請受付中。

今後は、不明だが、年度内は公募されると思うので、昨年にならうと年末と年明けの2回?

さらに詳しくは動画で解説していますが、いずれにしても今後、使える補助金は減少していく可能性が高いので、補助金を検討している方はお早目に相談ください。