せっかく補助金に採択されていたのにうっかりミスで、予定していた補助金を貰えないという事業者の方が意外と多くおられます。補助金に採択されてこれから補助事業を始めようという方は、必ず「補助事業の手引き」「実績報告資料等作成マニュアル」を事前に確認しましょう。
「補助事業の手引き」「実績報告資料 等作成マニュアル」を補助事業開始前にチェックする
補助金として代表的なものとして、「事業再構築補助金」「ものづくり補助金」「持続化補助金」などがありますが、いずれの補助金にも「補助事業の手引き」というものがあります。また、事業再構築補助金、ものづくり補助金には、 「実績報告資料等作成マニュアル」があります。
この「補助事業の手引き」「実績報告資料 等作成マニュアル」は、申請回によって詳細が異なります。該当回のものを必ずチェックしてください。
▼下記は、小規模事業者持続化補助金の補助事業の手引きのダウンロードページです。毎回ごとに用意されています。
では、具体的なやってしまいがちなうっかりミスです。
1.手続きを忘れていた、期日を過ぎた
正直、当たり前と思われることですが。。意外とやってしまいがちです。補助事業は期間が半年~1年以上となるため、月を勘違いしていたとかそういう方がおられます。
- 事業再構築補助金やものづくり補助金では採択後に交付申請手続きが必要となりますが、採択されたことで安心して交付申請をしていなかった。
- 実績報告書を提出期限までに提出しなかった。
当然のことながら補助金は支払われません。最悪、書類に不備があるのではないかと思っても、提出期限には提出してしまうようにしてください。書類不備であれば、対応してくれる場合が多いです。当たり前ですが、補助事業開始時点で提出期限はしっかりと確認しておいてください。
2.支払いを終えておらず対象外になった
クレジット払いの場合には発生しやすいミスです。小規模事業者持続化補助金の場合には、補助事業の手引きに以下のように記載されています。
つまり、支払いが終えてないと対象となります。
月額払いの広告などで最終月分などが対象外になるケースが多いです。 相手業者が振込払いへの変更が可能であれば振込にすると安心です。
なお、事業再構築補助金やものづくり補助金の場合には、事前に相談となっていますので、より注意です。
3.発注日、支払日に関するミス
先ほどはクレジット払いで支払いを終えてないという話でしたが、発注日も同様です。あと、混合払いもダメです。採択されたので安心して発注したら、交付決定はまだだったというようなケースがあります。
▼事業再構築補助金の場合
4.補助事業以外に使ったと言われる
補助金は、補助事業として使用したと明確にできる必要があります。汎用品などは交付申請段階などでNGとなるのですが、旅費が別の用途で使われたとNGになったケースなどがあります。(補助事業でも使ったが、補助事業終了後も別の理由で滞在していたなど)
5.証拠書類を用意できない
各経費毎に必要証拠書類が定められています。事業再構築補助金、ものづくり補助金の場合、事前に実績報告資料等作成マニュアルも目を通しておくことをお勧めします。
下記はその一例です。
▼事業再構築補助金 広告宣伝・販促費
▼持続化補助金 旅費
その他にも・・
- 専門家謝金には、指導依頼書や指導報告書が必要
- チラシや原材料など数量があるものは使ったものだけが対象
- ものづくり補助金は賃金引上げの目標未達の場合には返還
少しでも不安に感じたり、不明な点は
補助金事務局に相談をするようにしましょう。事前着手した場合に証拠書類がすでに無い場合なども相談をすることで解決することもあります。