前回、起業・創業時にはビジコンに挑戦をしようというテーマでブログを書きましたが、今回は、ビジコン、ビジネスプランコンテストで評価されるにはどうすれば良いのかというテーマです。ちなみにこの内容は、私自身がビジコンでファイナリストに選ばれて、ビジコン後に全審査員にヒアリングをした結果です。
ビジコンで評価されるための5つのポイント
ビジコンで評価されるためには以下の5つのポイントがあります。それぞれについて解説していきます。動画では具体例なども含めて解説しています。
- ビジコンの目的を理解する
- そのビジネスをしている背景を語る
- 小さくても実績を伝える
- 審査員やオーディエンスが評価する数字を出す
- もちろんビジネスプランとしておさえるべきポイントをおさえる
ビジコンの目的を理解する
ビジコンはその主催者や開催理由によって目的が異なります。例えば、
- 地域振興が目的
- ビジネスのアイデアを評価する or ビジネスの結果を評価する
などです。その目的に沿ったプレゼンである必要があります。
説明されると当たり前なのですが、ビジネスプランをまとめているうちに自分のプランに集中してしまい忘れてしまいがちなポイントです。
主催者と募集要項をしっかり確認
ビジコンの目的を理解するためには、主催者や募集要項をしっかりと確認をしましょう。例えば、下記の大阪起業家ブローイングアップでは、主催者は大阪府で、目的は大阪経済を担う~とあります。
過去の受賞者なども確認
複数回開催されているビジコンの場合には、過去の受賞者も確認しましょう。そのうえで、目的に沿ったプレゼン資料を用意してください。
これからプランを考えるのであれば、目的に沿ったビジネスプランを立案するのも良いと思いますが、通常はプランありきだと思います。で、ビジネスというのはさまざまな角度でPRできますので、目的に沿ったプレゼン資料、審査書類を準備するようにしてください。
そのビジネスを実行する背景を語る
主催者の立場に立って考えると、賞金だけ持っていかれてビジネスは実行されない、途中で投げ出されるというのが避けたい結果だと思います。
発表者の経験などを通じて、そのビジネスを実行している背景をしっかり語ってください。
余談ですが、私がファイナリストに選ばれたのに、入賞までできなかったのはこの点が弱かったからだと後からはっきりと思いました。
小さくても実績を伝える
さきほどと同じく主催者が避けたいもう一つのことはビジネスが成立しないということです。ビジコンは、多くの場合、書類と会場での短時間での審査がされます。審査員からするとビジネスを評価する時間はあまりありません。そこで差をつけるには実績をPRするということです。
売上100円でも実績
実績というのは、売上100円でも構わないです。すでに売れたという事実が大きいです。その商品、サービスに実績があるということ、ビジネスにすでに取り組んでいるという姿勢を出すことが大事です。少しズルを言えば、その実績の証明は求められません。嘘はダメですが、伝え方の工夫で評価されるように表現することで差がでます。
審査員やオーディエンスが評価する数字を出す
あるWEBサービスで「1億通りの検索ができる」と言われるとすごいと感じる人が多いと思います。しかし、業界によっては、「1兆以上の検索パターン」が当たり前だったりします。でも、そのことは業界の人しかわからないということは多々あります同じようなことで、「0.1ミクロンの加工」「1分でできる」などなどがあります。
審査員やオーディエンスは業界人ではない
審査員やオーディエンスは、さまざまな人がいます。起業家、士業、銀行員などなど。何かの分野では特化している人ですが、多くの業界に精通している人は少ないです。というかそんな人自体あまりいません。業界の人には当たり前の数字でも業界外の人にはPRにつながるということは少なくありません。そういう視点でビジネスを見直してください。
ビジネスプランとしておさえることはおさえる
ビジネスとしておさえるべきことはきちんと押さえておく必要があります。
何かしらのフレームワークをもちいておさえていくと良いと思います。
例えば、6W2Hなどがあります。 •「When(いつ)」 •「Where(どこで)」 •「Who(だれが)」 •「Whom(だれに)」 •「What(なにを)」 •「Why(なぜ)」 •「How(どうやって)」 •「How much(いくらで)」という切り口でビジネスを説明するというフレームワークです。
・経済産業省の経営デザインシート
リーンキャンバス
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