会社を辞めて個人で仕事をしていることと、コワーキングスペースを運営していることからたくさんの起業した人に出会いました。その中には成功している人もいれば、失敗をして会社員になった人もいます。たくさんの人を見てきて感じることは起業の秘訣はいかに方針転換できることかということではないかと感じます。




起業で成功する秘訣は方針転換することを柔軟に受け入れることかも

起業にあたってどんな事業で起業するのかということを決めている人もいれば、ノープランで起業する人もいます。起業にあたってのマニュアル本のようなものを読むと事業計画を考えて・・・という感じですが、ノープランで会社を辞めてから考える人も意外と多いです。私もそうだったりします。

いずれにしても多くの人を見てきた中で冒頭に書いたように成功した人もいれば、失敗した人もいます。ここで断っておくと、一時の状況を切り取って「成功」「失敗」という表現は適切ではないと感じています。特に高齢化が進み、長く働かないといけない社会において、数年後にはどうなっているかわからないからです。ですが、ここでは便宜上、「成功」「失敗」という表現をします。ここでの「成功」と「失敗」とは、生活していくだけのお金を稼げているかという感じのイメージで捉えてください。

最初に事業計画を綿密に立てたからと言って成功するわけではない

起業のノウハウ本などを読むと事業計画を作りましょう的なことが書かれていることが少なくありません。ですが、起業する多くの人はその起業するビジネスについて事業計画を作れるほど事業のことをわかっていないというのが正直なところではないかと思います。フランチャイズなどを利用して独立する場合には、売上も経費も本部からある程度の情報が提供されるかもしれませんが、多くの場合にはすべての計画を経営者自身が考えないといけません。ここで考えると書きましたが、実際には希望や妄想であることも多いです。

事業内容であったり、起業前の準備状況によりますが、事業計画を作ったとしても、3か月程度で計画とずれが出てくる人がほとんどではないかと思います。特に新しいビジネスを始めようという場合にはその傾向が強いと思います。

自分で作った事業計画に縛られる必要は一切ない

事業計画を綿密に作ったからと言って成功するわけではないと書きましたが、事業計画を作ることは否定しません。やはり、目標となる数値があるということは有効な側面がありますし、融資を受けたい場合などには必要なものとなります。

ですが、大切なことは自分で作った事業計画に縛られる必要は一切ないということです。

生き残っている人は環境や結果に合わせて柔軟に方針転換をしている人

進化論を唱えたダーウィンは、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」というような言葉を残したと言われていますが、起業にあたっても同じことが言えると思います。

特に現在のビジネス環境は変化のスピードが非常に速いです。その中において起業当初の想いや考え、アイデアに固執せずに柔軟に方針を転換していく力というのが重要です。起業して成功する人は一握りです。ただでさえ成功するかわからないのに、事業をしたことの無い状態で作った事業計画やアイデアに固執するというのは生き残る確率を下げていることになります。そして、私がこの数年で見てきたたくさんの人も成功している人は柔軟に方針転換している人が多いです。

柔軟に方針転換ができる環境でスタートすることも大切

柔軟に方針転換と言っても簡単にできるケース、できないケースがあります。特に店舗を構えるようなケースでは簡単に方針転換はできないです。起業にあたって、さまざまな想いはあるかと思いますが、変化しにくい要素を極力減らしていくことは重要だと思います。

飲食店や小売店などを開業したい場合、そうは言ってもお店が必要だと思われるかもしれませんが、それもやり方ではないのかなと思います。ビジネスの環境の変化が激しいと書きましたが、それだけさまざまなサービスが登場しています。レンタルキッチンやレンタルスペースのようなサービスも増えています。

例えば、「軒先ビジネス」というサービスがあります。空いている場所のあるお店を探してそこでお店ができるというサービスです。また、すべてのスペースがビジネス用途で使えるわけではありませんが、業界で一番掲載数が多いのはSPACEMARKET(スペースマーケット)です。他にもInstabase(インスタベース)というサービスもあります。このようなサービスを使ってみるのも一つの方法です。

いつも手前勝手な紹介で投稿を終えますが、お店ではなく事業運営する場合のオフィスでも同様のことが言えます。最初からテナントオフィスを借りるのではなくコワーキングスペースなどを活用するというのも一つの方法です。