コワーキングスペースを利用して感じたメリットとデメリット

以前に別のブログを運営していた時に書いた記事の転載になるのですが、コワーキングスペースを利用し始めた3,4年前に書いた記事です。ざっと読み返してみて、今となっては違うかなと思うところもあるのですが、大枠のところは変わってないので、そのまま転載することにしました。(というより、書き直したり、追記すると全体におかしくなりそうなので。。)

コワーキングスペースってどんなところ?

コワーキングスペースは、フリーランスや起業しようとしている方など、オフィスを持たない人が仕事をすることのできる場所のことです。一人で仕事をする人のためのデスク単位での利用とミーティングやイベント用としてスペース単位での利用ができるスペースが多いです。

最近はそんなコワーキングスペースを利用していますが、利用してみて感じたメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。

コワーキングスペースを利用するメリット

では、まずコワーキングスペースを利用するメリットから紹介していきたいと思います。

大きなメリットは、カフェよりも安く利用できるコストパフォーマンス

最も大きな費用です。電源やWi-Fiが利用できて、コピーやプリントのできる複合機があり、ホッチキスやクリップなどの文房具も提供されています。そして、フリードリンクが用意されているスペースが多いです。

つまり、オフィスで仕事をするのと同じような環境が手に入るのに非常に安価に利用できます。一時利用だと1日利用しても1,000円~2,000円です。月額利用だと、1万円前後で使い放題になります。

もし、小さなオフィスを借りてネット回線を用意して、複合機をリースして、文房具を買い揃えてとなると大きなコストになります。

2つ目のメリットは仕事の打ち合わせができる

これまで自宅で仕事をしていたので、取引先や仲間と仕事の打ち合わせをするとなるとファミレスかカフェに行っていました。(自宅に他人を呼ぶのは家族が非常に嫌がるので。。)

ファミレスやカフェだとまず長時間いることに気兼ねしてしまいます。ドリンクバーで何時間も粘るというのはちょっと気が引けてしまいます。また、電源やWi-Fiなどにも困ります。

コワーキングスペースだと2~3人程度の打ち合わせだと全員が一時利用で入室して利用できます。共用スペースですので多少は周囲に気を使いますが、多くのスペースではそういったコミュニケーションを取れるスペースと集中できるスペースを分けてくれています。ホワイトボードを利用できるスペースでは打ち合わせが非常に捗ります。最近では、壁一面がホワイトボードになっているスペースもありました。また、4人以上であったり、周囲に聞かれると困るようなビジネスの話をする場合には 1時間1,000円~2,000円程度で借りれる会議室があるスペースが多いので、そちらを借りることもできます。

3つ目のメリットは他の利用者とのコミュニケーション

3つ目のメリットは、他の利用者とのコミュニケーションです。コワーキングスペースには自分以外にも仕事を目的とした人が集まります。つまり、情報交換がしやすいということです。1人で仕事をしているとインプットも1人でしないといけません。会社員だと社内で分担できますが、そういうわけにはいきません。しかし、1人でできることには限りがあります。自分の苦手な分野について知りたいときには他の利用者の方に教えてもらうこともできます。スペースの運営者スタッフの方と仲良くなっておくと、こんな人いないかなと伝えておくと紹介してもらえたりもします。もちろんギブアンドテイクの精神は必要です。

また、さまざまな分野のフリーランスの人がいるので、簡単な仕事の受発注もできます。最近ではクラウドソーシングを活用して仕事を受発注できますが、やはり面と向かって話せるので、相手がどんな人物かわかりやすく、安心して仕事ができます。

コワーキングスペースのデメリット

コワーキングスペースのメリットを3つあげましたが、今度はデメリットです。

同じスペースに他人がいることで集中を阻害されるときがある

一番のデメリットはやはり、他人の存在です。一つの部屋に複数人自分以外の人間がいます。その中には会話をしたりする方もいます。普段は気にならなくても、声が大きな利用者の人がいたり、妙に動きが気になる人がいたりすると集中しづらいときもあります。

スペース自体が自分にあっていない場合には他のスペースを探せばよいのですが、お気に入りのコワーキングスペースも共用スペースにいる人によって環境が変わってしまい、今日は外れたなと思う時もあります。

音やにおいに鈍感な人がいる場合もあります。パソコンのキータッチがうるさい人や、よりによってカレーヌードルを食べる人などです。

2つ目のデメリットは、作業スペースの狭さ

次のデメリットは作業スペースの狭さです。これは利用する場所にもよりますが、自分の作業スペースが狭いと感じる場合があります。ほとんどのコワーキングスペースのデスクは100~120cm幅です。

たくさんの資料を広げて作業したい場合には支障があります。同じスペースでも人が少ないと大きく作業スペースを利用できることもありますので、そういった作業をしたい場合にはうまくタイミングを見計らってしないといけません。

3つ目のデメリットはIPアドレスが同じということ

これは少し特殊な話かもしれませんが、コワーキングスペースのネット回線は当然、利用者で共有をしています。そのため、全員が同じIPアドレスを使ってネットにアクセスすることになります。(完全に同じかどうかまではスペースのネットワークによるのでわかりませんが。。)一般的には、そのことが何かの支障をきたすということはありませんが、例外があります。

それは、Amazonの出品者アカウントなどです。AmazonはアカウントごとにIPアドレスを記録していて、IPアドレス単位で不正チェックをしているような動きが見られます。そのため、コワーキングスペースの他の利用者が何かしらの不正な行為をしているとその影響で、自分のアカウントが停止される可能性があります。商品を購入するだけの利用であれば問題ないですが、Amazonで出品をしているとアカウント停止の可能性がありますので、その点は少し注意して利用をしています。

さて、いくつかメリットとデメリットをあげてきました。コワーキングスペースは一口に言ってもスペースによって運営方針が違ったり、オフィス面積、立地などでレイアウトも異なります。初回からがっつり利用すると思うのではなく、時間のある時に息抜きも兼ねて利用してみて、気に入ったスペースがあればリピートするというのがいいかもしれません。