郊外でのコワーキングスペースを1年半運営してみて&コワーキングスペースクチコミサイトcocopoのこと | コワーキングスペース・自習室 Umidass
コワーキングスペースUmidassの秦博雅です。今日の投稿は、コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー Advent Calendar 2016 というものがあり、ここはコワーキ…
今年のテーマはいろいろ考えた結果、「郊外の住宅街でコワーキングスペース運営の現状と集客の取組み」にしました。当社ではコワーキングスペースのポータルサイト「コワーキング ジャパン」も運営している関係でコワーキングスペース運営に相談に来られるかたもおられます。その時にうちの取り組みを伝えることも多いのですが、この記事を読んでくださいって言えたら楽かなというのもあります。
※ここでは、スペースの存在を知ってもらうためのPR活動の紹介をしています。
郊外の住宅街でコワーキングスペース運営の現状と集客の取組み
去年の投稿を少し読み直して気づいたのですが郊外と言われても大阪だし、地方に比べると人が多いでしょう。と思われそうなのでUmidassの場所とか状況を最初にお伝えしたうえで、取り組み状況をまとめます。
コワーキングスペースUmidassは豊中の北側の住宅街にあります
コワーキングスペースUmidassは、豊中の北部にあります。豊中と言えば、最近は森友学園で話題にあがりますが、あれは豊中の南部になります。
豊中市自体は40万人近い人口のいる市町村ですが、Umidassのある最寄駅の大阪モノレールの「柴原」駅は1日の乗車人員は5,000人を割っているような駅です。なんでこんなところで運営しているのかはいろいろ理由があるのですが、シンプルにはこの建物が空いていたからというのが理由です。初めてUmidassに来られた方はこんな住宅街に・・と驚かれます。
そのあたりの詳細は下記の記事で書いています。
豊中自体は人口が多いのですが、梅田や難波まで電車に乗れば、10分ちょっとで行けてしまう立地です。これは、うちに限らず豊中の事業者が苦労している点でもありますが、豊中南部の人は梅田や難波などにでてしまいますので、実際の商圏としては北側だけになります。
現在のUmidassの利用者の状況はというと
で、現在のUmidassの利用者の状況はというと、月額会員が15~20名でドロップイン利用が日に数名、レンタルスペース利用が10~20組ぐらいという感じです。
月額会員は、半数が事業者で半数が勉強利用という感じで事業者の10名ちょっとはほぼ固定で勉強利用が時期に合わせて増減します。資格試験は8月が多いので冬~春先から社会人の資格勉強での利用が増えて、秋からは受験生が増えるというのがパターン化しています。
レンタルスペース利用は、和室と1DKタイプの個室が人気です。近隣の人がホームパーティなどを開催する場所として利用したり、ボードゲームの場所、コスプレ撮影の場所と言った感じで自宅の延長性のような感じで利用されることが多いです。
会議室タイプの部屋もあるので、セミナーや会議などの利用もありますが、正直、あまり多くないです。立地が良くないので集客的に難しいので、セミナーやワークショップは固定のお客さんが付いているような方の利用が主です。
もともとスペース運営の出発点が私自身のON/OFFの切り替えという目的なこともあったうえ、不便な立地なので、利用者の層は幅広くなることを受け入れています。
実際にこれまでしてきたコワーキングスペースへの集客の取り組み
これまでに実際にしてみた集客への取り組みと結果です。まず、大前提として豊中というか大阪の北部にはコワーキングスペースがありません。最近は少し増えましたが、豊中市にはUmidassしかありません。隣の箕面市は0件、池田市は最近増えて2件、吹田市が1件というような状況なので、コワーキングスペースという単語はまったく浸透していないというか、ほぼ通じないので、「自習室」「シェアオフィス・レンタルオフィス」「レンタルスペース・貸し会議室」というような機能単位で宣伝・PR活動をしています。
コワーキングスペースなのでコミュニティ的な側面でのPRは?と思われるかもしれませんが、「コワーキングスペース」を知っていて、「コワーキングスペース」を利用してみたいと思う層は競合が少ないのでわざわざ宣伝してなくてもWEBで検索をして利用してくれます。それが、月額会員の事業者の方だったり、一部のドロップイン利用の方です。
ホームページ+SNS+機能単位のサテライトページ
基本はやはりホームページになりますが、「自習室」「シェアオフィス・レンタルオフィス」「レンタルスペース・貸し会議室」という複数の機能に加えて、料金体系もコワーキングスペースになじみのない人にとってはわかりにくいので、結構、整理するのは苦労していて、何度か作りなおしています。
SNSは、Facebookとtwitterをしています。基本はFacebookでイベント告知や更新情報などをしています。
機能単位のサテライトページも用意して、目的別に探している人はシンプルなページにたどり着くようにしています。(作りは少し適当なのですが。。)勉強(自習)目的の方は、地域+勉強場所などで検索をしているので割と効果があります。
コワーキングスペース関連のポータルサイトへの登録
コワーキングスペースを紹介しているポータルサイトはいくつかあるのですが、件数が十分にあって、アクセスもあるのは主に2つです。
1つは、うちで運営している「コワーキング ジャパン」でもう一つが「コワーキング.com」です。ホームページのアクセス状況を見ると、ポータルサイトからのアクセスはそれなりにあり、どちらも掲載は無料なので効果は十分にあります。
宣伝になりますが、「コワーキング ジャパン」の「突撃取材」は取材記事を読んで来られた方がいたとの声をよくいただいています。
関連するポータルサイトや紹介サイトへの登録
コワーキングスペースなので、コワーキングスペースのポータルサイトへ登録されているのは多いですが、関連するポータルサイトや紹介サイトへの登録もしています。
レンタルスペースについては、たくさん登録すると対応が面倒になるので、立地が良いスペースの場合には、ある程度、絞って利用される方が良いと思いますが、Umidassのような立地だと埋まることはないので、(もちろんお断りしないと行けなかったりするケースはありますが)できるだけ登録するようにしています。
すべてのサービスか無料か、売上に対するフィーなので、基本料がいるわけではないので、集客に苦労されているのであれば、登録をした方がいいと思います。
レンタルスペース関連の紹介サイト
レンタルスペース関連のポータルサイトはいくつかありますが、基本的に利用分に対する手数料を支払う仕組みになっています。その手数料が20~35%ぐらいと結構取られます。ですが、遠方の方など、自社のホームページでは集客できないターゲットからの予約がありますので、それなりに効果はあります。自社のホームページで予約が埋まるようなスペースでしたら利用すると手数料分が無駄になりますが、空きスペースができるよりは売上が上がったほうが良いのでうちでは登録しています。
レンタルスペース紹介サイトは下記の3サイトに登録しています。Umidassでは、紹介サイト経由は、8割以上インスタベース経由なのですが、これはUmidassの条件や立地と各サイトのターゲットユーザーによるものなのか、3サイトの競合状況がそうなのかはわかりません。
自習室関連のポータルサイト
勉強利用する人も一定数取り込みたいので、自習室関連のポータルサイトにも登録しています。
撮影スタジオ関連のポータルサイト
Umidassは、撮影利用されるケースが多いです。下記のようなテレビ番組での利用もあれば
「コスプレ撮影会&女子会」みたいな形で利用される方も多いです。(和室で撮影可能&飲食可能なスペースが少ないそうです。)ですので、撮影スタジオ関連のポータルサイトにも登録しています。
イベントの実施は利用者のきっかけになるけど、最近はあまり開催しなくなりました。
イベントをたくさんしているコワーキングスペースも多いです。
イベントは、スペースの存在を知っているけどもスペースにを利用したことのない人に利用してもらうきっかけや、スペースを知らない人に知ってもらうきっかけになります。
Umidassでも一時期、イベントを頻繁に開催していました。が、最近はあまりしていないです。
イベントを開催するためにスペース運営しているわけでもないし、というのが正直なところです。
また、イベント、ワークショップを開催したいという人が開催する分には構わないのですが、場所的に集客に失敗するケースがあるので、そのあたりは少しトラブル要素もあるのでスペース運営側からはあまり積極的にお手伝いはしていないです。
チラシ配布や、ポスティングはコスパが悪い
チラシ配布や、ポスティング、新聞折り込みなどはキャンペーンなどの際に試したことがあります。
効果がないわけでないですが、コワーキングスペースの売上単価を考えるとコスパが悪いのが正直なところです。
ちなみに、高校の前で自習室の宣伝という形でのビラ配りをした際には、それなりに効果がありました。(Umidassの高校生会員に教えてもらったのですが、校門から少し離れてビラ配りしている分には何も言われませんでした。)
地域の事業者団体への参加やお祭りのお手伝い
地域の事業者団体への参加やお祭りのお手伝いをPR活動も兼ねてしています。
meet-upとよなか という団体の広報を手伝ったり、ロマチカ祭りというお祭りの手伝いをさせていただいたりしています。
https://hata-smeca.com/romachika-matsuri/
コワーキングスペースを知らない人に知ってもらう良いきっかけになりますし、会議室利用をしてもらうという直接的な形もあれば、仕事場所や勉強場所を探している人に紹介いただくこともあります。
他にも細々、いろいろとしているのですが、Umidassの集客方法としては以上となります。
ですが、集客方法と売上の安定はあまり連動しないと思っています。売上を考えるととにかく人を集めるということではなく、月額会員や定期的に利用してくれる人をいかに増やすか+いかに継続利用してもらうかに力を入れべきです。
特に、Umidassのような郊外では、いかに増やすかよりもいかに継続してもらうかということを重点的に考えるようにしています。
ちなみに、コワーキングスペース運営者限定アドベントカレンダー Advent Calendar 2017の投稿としては当初は、下記を考えていたのですが、どうもうまくまとめきれませんでした。(こちらの投稿もどうかと思っているのですが。。。)良ければ下記も見てください。
また、コワーキングスペースカテゴリにも関連記事がありますので、よろしければどうぞ。